イランのイスファハーンとシラーズの中間に位置するのがアバデです。
アバデ産絨毯は、もともとカシュガイの遊牧民に対して、彼らが季節的に移住している期間中に売られたもので、アバデの織り手は同地域で夏の生活を送るカシュガイ族から多くのインスピレーションを受けました。
絨毯の典型的なデザインは、中央に大きなダイヤモンド、各コーナーに小さなダイヤモンドのような柄をあしらったものです。フィールドは、鳥、木、花などを図形的に表し装飾されたものもよく見られます。たくさんの刺激的な色のコンビネーションが使われますが、最も典型的なのは青を基調とした赤・茶色の色合いです。
アバデ産絨毯のパイルは短めのウールで、しっかりとした作りは耐久性に優れ、廊下や入り口など人の出入りが頻繁な場所にも適しています。
世界中の家庭を彩るアバデ産絨毯は、その質の高さや美しいデザインと色使いで高く評価されています。