シルクによるディテールが施された高級手織り絨毯またはピュアシルク絨毯は素晴らしい芸術作品です。これらは、世界で最も美しく価値のある絨毯の一つとされています。これら絨毯は、時代を経る中で完成された巧みな技術を習得した、経験豊かな織り手によって工房で作られます。ハビビアン、ダヴァリ、ジャムシディは、これらの高級絨毯をつくる世界的に有名なペルシャ絨毯の巨匠の名前です。
一部の高級絨毯では、細部を強調したり光沢を与えるためにシルクが使われ、絨毯に命が吹き込まれたかのように見えます。これらの絨毯は非常に緻密で、１平方メートルあたり少なくとも60万ノットのノット密度で織られ、最も上質な最高級のコルクウールと天然シルクのみが使われます。
中でも最も高級な絨毯は、経糸、緯糸、パイルがすべてシルクから作られています。これらは最高品質のシルクを使って、１平方メートルあたり85万～100万以上のノット密度で作られます。シルクは非常に繊細な素材のため、織り手は洗練された細かな柄を生み出すことができます。ピュアシルクの絨毯の作成は非常に困難で時間がかかり、高い集中力と高度なスキルが求められます。
これら絨毯は主にペルシャ工房で作られていますが、美しいインドのカシミールシルク絨毯、高級なトルコのヘレケ絨毯や中国段通もこの比類のない芸術作品の代表的な例です。