ポシュティは、小型の伝統的な手織りカーペットで、一般的に60×90cmほどのサイズです。もともとはペルシャ(現在のイラン)やその周辺地域の家庭で、実用性と装飾性を兼ね備えたアイテムとして用いられてきました。「ポシュティ」という言葉は「背後」や「背もたれ」を意味し、クッションカバーや座布団、小さな敷物として使用されていました。
ペルシャの大判カーペットと同じように、熟練した職人の技術によって織られ、メダリオン、花柄、幾何学模様などの精緻なデザインが特徴です。コンパクトながらも細やかな意匠が施され、職人技の粋を示す逸品となっています。色柄のバリエーションも豊富で、鮮やかで力強い色合いから、落ち着いたニュートラルな色調まで幅広く揃っており、さまざまなインテリアに調和します。
昔からずっと玄関や廊下のアクセントとして、また家具の装飾として人気があり、伝統の美しさと実用性を兼ね備えた芸術的なテキスタイルとして空間を彩ります。